作品の心を想像すると、どんどん自立する生徒。

2021.03.16

最近、エリーゼのためにを弾きたいという生徒さんがいます。最初は、有名な曲が弾きたいという思いで、選んだ曲だったのですが。

少しふよみを始めたころ、生徒さんと一緒に想像したり、考えたりするようになりました。

これって、ベートーベンは、どんな気持ちやったんだろうね?

嬉しかったのかなあ、悲しかったのかなあ?

このフレーズだんだん大きくしたい?ちょっと小さくしてみたい?

希望がでてきたかもしれないね。どんなこと思ったんだろうね。なにをいいたかったんだろうね?

あっここで、ふと夢みたかもしれない。風がみどりの草原でふいたのかもね。わーっきれいだなあ。

などなどあれやこれやと二人でおはなし。

一週間たつと、なんと宿題以上にどんどん進んで弾いている生徒さんにびっくり。ちょっと難しい音符も自分ひとりで読んでひいていたのです。

作品に書かれた心を想像しはじめた生徒さんは、ひとりでふよみをして、練習をして、心のなかで歌っています。作曲家の心を想像して、自らの心も開きました。素晴らしいです。ときどき、声にだして気持ち良さそうに歌っています。

心が開き、弾きたいイメージがわくと、表現したくなり、自然に音楽が咲いていくのですね。うれしい時間を味わいました。ありがとう、生徒ちゃん。

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