ある本に＜富士山が美しいのは裾野があるからだ＞と書いてあった。

ビアノや音楽の世界もよくビラミッドや山のようにたとえられる。
○○のコンクール優勝、日本人快拳など新聞に出ると、富士山の頂きのように感じる奏者や一般の方も多く憧れの的となりやすい。

何か忘れていないだろうか。

裾野人口の多さは誰しも知っているが、基礎を学びながら音楽のレベルアップを楽しみやっている生徒たちを、 世の中では上から見おろし、 存在感すらあまり感じていない気がします。
わたしは裾野にいる人々が好きだし、山の頂きにいて優感に浸っている方がいらっしゃるなら、 山のすそのにいる生徒の方も同じように尊重します。

かえって様々人生横様をみせてくれるのはぼちぼち弾いているフツーの方です。
生きていく上で必要なことや問題を元に、音楽もしている状態の方が多いのではないでしょうか。

自己研鑽に名誉は要りません。名声も要りません。
無邪気に　素直に　気楽に　真剣に　笑って音楽と共に暮らす。
サイコーですね。