暗譜演奏について

2020.05.18

今日は世界中のコンサートで慣習・常識となっている暗譜演奏について。

どうしてピアニストだけが暗譜演奏をしなければならないのでしょう。クララ・シューマンが暗譜で弾いて以来、続いているようですが。私は、楽譜を見て弾いても、暗譜して弾いてもどちらでも良いと思います。

本番まで楽譜をにらみつづけているピアニスト、忘れないか恐怖のピアニスト、こんな心理状態で伸び伸びリラックスして集中して弾けるのでしょうか。
要は伝えたい音楽をどこまで聴衆の皆さんに伝えられるのか、だけでしょう。

暗譜していないと「ピアニスト」として認められないとか、妙なプライドがくずれるとか・・・・・時代と共に音楽のスタイルも変わってよいと思います。

すでにリヒテルは、晩年グリーグの小品を譜面台に置いて、感動的コンサートを京都で行いました。その他にも楽譜を譜面台に置いて弾く名ピアニストを最近見かけるようになりました。楽譜の奥にある作曲家のメッセージと演奏者のメッセージがお客様に伝わり、共感できるコンサートを願います。

まえじま ゆみ

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